カテゴリー別アーカイブ: スペインミシュラン星レストラン

ミシュランガイドのスペイン人審査員とはどんな人?

みなさん、スペイン・マドリードよりこんにちは!

先日スペイン・ポルトガルミシュランガイドの授賞式が開催されました(ブログ記事リンク)が、今日はミシュランガイドの審査員はどんな人なのか、スペインで行われた世界で初めてのインタビュー(!?)を元に訳しながら書いてみたいと思います!

素性を明らかにしないと言われているミシュランガイドの審査員は謎に包まれていますが、スペイン・ポルトガルミシュランガイドの審査員の代表を務めるホセ・バジェス氏がスペインラジオのインタビューに答えた記事を見つけました。(▶️記事リンク

ミシュランガイド審査員の秘密①

偽名をたくさん持っている。レストラン予約のメールアドレスもそれに合わせてたくさん持っている。同じレストランに同じ審査員が行くと顔を覚えられてしまうため、髭をつけたりして正体がバレにくいようにする。同じレストランに数回行くこともある。

けれど、調べてみたらバジェス氏はもうすでに写真なども出ていますね。2020年度ミシュランガイド授賞式の時のバジェス氏。

ミシュランガイド審査員の秘密②

観光業・ホテル経営の勉強経験がある。ベテラン審査員のもとで長期間学ぶ。バジェス氏はスペイン・ジロナ出身でヴィセンス・アンドレウ氏の元でホテル経営を学び、ミシュランガイドに25年務める。始めた時は短期の仕事になると予定していたがこんなに長く続くとは思っていたなかったそう。面接もレストランで行われ、ディナーを食べ終わった後に出た料理の検証を口頭で述べて見事合格した。

ミシュランガイド審査員の秘密③

レストランを訪れる一般のお客様とより近い方が良いため、料理人としての経験はない方が良いとされる。料理を味わうことの方が作ることよりも大事。

スペイン・ポルトガルミシュランガイドは12人の審査員(全員男性)により評価が行われている。美味しいレストランで料理が食べられるこの職業は大勢から羨ましがられると思うけれど、外食・出張が1年のうちの約半分を占めることを考えると健康を維持するのも肉体的にも簡単な仕事ではなさそうです。

このインタビュー記事を読んで、日本のドラマで「グランメゾン東京」というドラマを思い出しました。フランスで経験がある日本人シェフを演じる木村拓哉と鈴木京香がミシュラン星を目指してフレンチレストランをオープンするドラマです。「このカップルは審査員かもしれない」と察知した時のシェフの緊張感やたくさんの努力を積み重ねて同僚と一丸となって世界のミシュラン星受賞に望む姿が印象的でした!

最後まで読んでくださりありがとうございます!

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2021年度スペインミシュランガイド発表!

みなさん、スペイン・マドリードよりこんにちは!

昨日12月14日に2021年度スペイン・ポルトガルミシュランガイドのミシュラン星授賞式が行われました。今年は10年ぶりに授賞式会場がマドリードに決まり、コロナの影響によりマドリードのソル駅前の広場にあるLa Real Casa de Correos (旧郵便局)からオンラインで生中継されました!

ツイッターでも発表と同時に随時新しい投稿があり臨場感がありました!また受賞したシェフと生中継でつながりインタビューをするなど例年と違う形式で行われました。

2021年度スペイン・ポルトガルミシュランガイドは次の通りです🔽

三つ星レストラン:11軒(前年度と変わりなし)

二つ星レストラン:38軒(+3軒)

一つ星レストラン:203軒(+19軒スペイン、+2軒ポルトガル)

ビブグルマン:300軒(+47軒スペイン、+6軒ポルトガル)

グリーンスター:21軒(今年からの新しいミシュラン星でサステイナビリティーにもっとも配慮したレストランに送られる)

12月7日に発表された東京ミシュランガイド2021年度版では掲載件数480軒、三ツ星レストランは13軒でしたね。1都市としてこんなにミシュラン星を受賞しているところがたくさんあるグルメ都市東京とは比べものになりませんが、スペインもミシュランガイドにあるレストランがポルトガルも合わせて掲載件数が573軒。行ってみたいレストランがたくさんあります!

今年スペインでは3月から6月にかけての緊急事態宣言があったためレストランが閉店していたり、その後も開店時間の規制があったりして外食業界は打撃を受けた年でした。そんな中スペインミシュランガイドを担当する11人の審査員側もミシュランガイドの作成が困難だったのではと思います。

今現在も多くのミシュラン星レストランは一時休業をしているところが多いのが現状です。

ミシュラン星シェフによるディベートの時の写真。

今年の三つ星レストランは2020年度と変わらず11軒でした。

  1. Cenador de Amos(Jesús Sánchez)
  2. AbAc(Jordi Cruz)
  3. DiverXO(Dabiz Muñoz)
  4. Aponiente(Ángel León)
  5. Lasarte (Martín Berasategui)
  6. Martín Berasategui(Martín Berasategui)
  7. Akelarre (Pedro Subijana)
  8. El celler de Can Roca (Roca兄弟)
  9. Arzak (Jose Mari Arzak)
  10. Azurmendi (Eneko Atxa)
  11. Quique Dacosta (Quique Dacosta)

マドリードのミシュラン三つ星は今年もこのブログでも紹介しているDavid MuñozシェフのDiverXoのみ。DiverXoは8月より営業再開し現在は開店しているようです。

こちら授賞式の時のツイッターの写真です!いつものワイルドな感じですね!(注:マドリードにて授賞式参加のシェフはPCR検査をしています。)

ダビッド・ムニョスシェフは携帯アプリを使ってElGoXoという新しいデリバリーサービスも始め、ニューノーマルに対応する動きも見せています(「ミシュラン星シェフの配達サービスでおうち時間を楽しもう!」記事リンク)。

ミシュランレストランガイド一覧はこちら

新しくミシュラン星を受賞したレストランの詳細とメニューの平均価格はこちらです。レストランの外観や店内の様子が見られるギャラリービューはこちら

他スペイン語参考記事:エル・パイスの記事

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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ミシュラン星シェフの配達サービスでおうち時間を楽しもう!

みなさま、スペインよりこんにちは。

長らくブログを更新していませんでしたが、今後も随時更新していこうと思いますので、お付き合いください!

2020年も師走に入り、あと1ヶ月で年末年始を迎えると思うと信じられませんね。今年はコロナウイルスが世界各地で感染拡大し、その中でもヨーロッパ、スペインは大打撃を受けています。

中でもスペインのレストランは今年の春から始まった自粛期間中ビジネスが減り、今は営業時間を短縮しての営業が許可されている状態ですが、今年生き残っていかれるかどうか深刻な決断を迫られているレストランも少なくありません。

もともとスペインは2010年より世界でも最多の人口一人あたり255軒(参考記事)のレストラン・バルがあると言われるぐらいレストラン大国だったのですが、コロナの影響でこの記録もどうなることやら。

さて、グルメ業界のミシュラン星レストランは今どうしているのでしょうか?

マドリードにあるミシュラン星レストランはレストランは一時休業しているところが多いのですが、デリバリーを始めたレストランもあり新しい営業スタイルを開発しているようです。

例えばマドリードの3星レストランシェフ、David Muñoz(ダビッド・ムニョス)。スペインのデリバリーアプリGlovo(グロボ)を使ってGoXo(インスタグラム@ElGoxo)という配達サービスを始めました。

モヒカンヘアは未だに健在!

例えばこんなメニューがあります。

リブのタコス

セラーノのEl Corte InglesデパートにあるカジュアルなバルStreeXoでも大人気のPan Chino(パン・チノ。ブリオッシュパン生地の揚げパンで、濃いめのソースにからめて食べると美味しい)。

ガスパチョのグリーンサラダ

香港スタイルのコシード

GoXoは携帯アプリを使っての前日の予約が必要で、水曜日から日曜日まで、平日は夜のみの営業でミシュラン星シェフの料理が家で楽しめるということで人気のようです!

最後までありがとうございました!

参照:スペイン語の記事はこちら

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バスク地方のミシュラン3つ星レストランシェフが東京・六本木に新レストランオープン!

みなさん、マドリードよりこんにちは。

だんだん真夏日も減り、秋らしくなってきたマドリードです。

今日は東京・六本木に新しく9月7日よりオープンするスペインを誇るミシュラン3つ星レストラン「Azurmendi (アスルメンディ)」シェフ、エネコ・アチャ氏 (Eneko Atxa)によるレストラン・結婚式場「Eneko Tokyo(エネコ・東京)」のニュースです!

バスク地方はスペイン国内でもミシュラン星レストランが集まっていることで有名ですが、アスルメンディはその中でもミシュランで3つ星を保持する9つのうちの1つに当たるレストランです。2007年にミシュラン1つ星に選ばれ、2012年に3つ星へそして現在に至ります。

エネコ・アチャ氏はロンドン・ウェストエンドのホテル「One Aldwych」でもレストラン「Eneko at One Aldwych」を展開していて、今回の東京・六本木にオープンする「Eneko Tokyo」が海外拠点2軒目です。

バスク地方ビルバオにあるレストラン「Azurmendi (アスルメンディ)」の今までの受賞歴はスペイン国内外で多数。

Premio Nacional de Gastronomía 2015
Word’s Best Restaurant 2017 38位
Elite Traveler 2017 1位
ミシュラン3つ星 2012-2017

エネコ・東京のホームページを見てみると、レストランだけとしてではなく結婚式場としてのスペースがありインテリアもエレガント。

https://www.instagram.com/p/BYnGw5Rnd8d

立地条件も東京・六本木と注目されそうですね。

詳しい住所は、〒106-0031 東京都港区西麻布3-16-28 TOKI-ON西麻布。
地下鉄日比谷線「六本木」駅1c出口より 徒歩約8分 /地下鉄日比谷線「広尾」駅3出口より 徒歩約9分

ちょうど六本木ヒルズの裏側でけやき坂より徒歩で行かれる距離です。

スペイン料理の最高峰であるミシュラン3つ星シェフが東京で手がける料理の魔法の世界がもうすぐ日本市場へ。競争率の高い東京のグルメ界で愛されるレストランになることを願っています!

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2016年度スペインミシュランガイド発表!

みなさん、スペインよりこんにちは。

昨夜、スペイン・ガリシア地方にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラのパラドールホテルにて2016年度のスペイン・ポルトガルミシュランガイドが発表されました。スペインとポルトガルのレストランで最も優秀なレストランのみがミシュラン星を受賞することができ、毎年11月が近づくとこの日を待ち遠しにしているレストランシェフも少なくありません。

今年のミシュランガイドまとめ
☆スペイン国内で、ミシュラン3つ星は8軒、2つ星は18軒、1つ星は157軒が称されました。

3つ星レストランシェフのセルフィーはこちら。写真を撮っているのはQuique Dacosta(キケ・ダコスタ)シェフです。
https://www.instagram.com/p/-i4O3EPD4V/

☆新しい3つ星レストランは今年も選ばれませんでした。1番新しい3つ星はマドリードで唯一3つ星を獲得しているDavid Muñoz(ダビッド・ムニョス)シェフの「DiverXo(ディベルショ)」。発表前、現在世界レストランランキング「World’s 50 Best Restaurant」で6位である「Mugaritz(ムガリッツ)」の3つ星受賞があるかどうか報道面では騒がれましたが、結果は現在の2つ星を持続する結果に終わりました。スペイングルメ界内で悔やまれたようです。

関連記事
シカゴのミシュラン3つ星レストラン「ALINEA」がマドリードへ!「DiverXo(ディベルショ)」との特別コラボメニュー発表

☆マドリードでは、Mario Sandoval(マリオ・サンドバル)率いるマドリード郊外Humanesにあるレストラン「Coque(コケ)」が新しく2つ星レストランに選ばれ、もう一つ新しく2つ星に選ばれたレストランは以前マドリードにあり今はマヨルカ島にあるレストラン「Zaranda(サランダ)」でした。

レストラン「Coque(コケ)」も今年世界1位に返り咲いたスペインのレストラン「El Celler de Can Roca(エル・セジェール・デ・カン・ロカ)」のように家族経営のレストランで、マリオ氏、ラファエル氏、ディエゴ氏のサンドバル3兄弟が運営しています。

Coque

レストランCoque(コケ)関連記事
マドリッドの有名レストランで行われている都市農園・自社農園について

☆エルブジ勢は今も続く

ElBulli Ferran Adria

バルセロナの新しいミシュラン1つ星で注目は、「El Bulli(エルブジ)」のFerran Adrià(フェラン・アドリア)氏の弟に当るAlbert Adrià(アルベルト・アドリア)氏の手がけるメキシコ料理店「Hoja Santa(オハ・サンタ)」。スペインにあるメキシコ料理店で初めてミシュラン星を獲得したのはマドリードの「Punto MX」が有名です。「Hoja Santa」はメキシコ料理店で国内2軒目の受賞です。

PuntoMX2

Punto MX, DiverXo, DSTAgE関連記事
予約が取れないマドリードの人気レストランはこちら

もう一つ注目したいレストランは、同じくバルセロナのDisfrutar(ディスフルタール)。

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disfrutarequipo

フェラン・アドリアのエルブジにて何年もHead Directorを務めたOriol Castro、Eduard Xatruch、Mateu Casañasの3人が、2014年12月にレストラン「ディスフルタール」をオープンしました。Disfrutarの名前の意味は、スペイン語で「楽しむ」という意味です。エルブジは2011年7月に閉店し幻となってしまいましたが、エルブジの哲学やクリエイティビティは「ディスフルタール」に受け継がれていると批評家は言います。

元El Club Allard(エルクラブアラード)のシェフ、Diego Guerrero(ディエゴ・ゲレロ)氏のレストラン「DSTAgE」のEも英語のEnjoyから来ています。”料理を楽しむ”というコンセプトがレストランの名前の由来になっているって素敵です。

Dstage Owner Chef Diego Guerrero

「ミシュラン星ならずリスト」がエルパイス紙とエルムンド紙に出ていました。ジャッジになる方もそれぞれ好みがあり難しいところですが、マドリードに限ってでリストをあげると次の通りです。StreetXo, Chifa Boteco, Sudestada, Alabasterなどなど。

関連記事
StreetXoに行ってきました1
StreetXoに行ってきました2
※現在StreetXoはエルコルテイングレスデパート・セラーノ店のみの営業です。

2015-02-13 20.54.23

関連記事Chifa Botecoに行ってきました
※現在場所は同じなのですが、このバルは違う名前でメニューを変えて営業しています。

「ミシュラン星ならずリスト」の中で行ったことがあるレストランもあり、興味のあるレストランもありますが、ミシュラン星1つを獲得しているレストランは9割ぐらいの確率で誰もが美味しいというぐらいのレベルでないとねと思うのは私だけでしょうか。

ミシュランガイドの始まりは、タイヤ会社ミシュランが、車の販売を促すために美味しいレストランや観光スポットをまとめたガイドブックをドライバー向けに作ったという歴史があります。ある意味、「車を走らせてでもいきたいレストラン」ぐらいレベルが高いレストランが集まっているガイドがミシュランガイドだと思うのです。

2015年版スペインミシュランガイドに登場したマドリードのレストラン情報はこちら

参考
エルムンド記事
エルパイス記事

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⬛︎<本物探しの旅>シリーズについて
<本物探しの旅>シリーズは、偽りのオリーブオイルが市場で販売されていると騒がれる中、「本物のオリーブオイルはどういうオリーブオイルか」深く知る必要があると思った筆者が、マドリードにて自分の体験を通してレポートしています。
ín
<本物探しの旅①>スペインのエキストラバージンオリーブオイル
<本物探しの旅②>スペイン・マドリードオリーブオイルソムリエスクールEECO
<本物探しの旅③>マールさんのスペインエキストラバージンオリーブオイル「ラルケリア」
<本物探しの旅④>EECO「Maestro de Almazara(オリーブ工場マスターコース)」の受講レポート

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