⬛︎<本物探しの旅>シリーズについて
<本物探しの旅>シリーズは、偽りのオリーブオイルが市場で販売されていると騒がれる中、「本物のオリーブオイルはどういうオリーブオイルか」深く知る必要があると思った筆者が、マドリードにて自分の体験を通してレポートしています。
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<本物探しの旅①>スペインのエキストラバージンオリーブオイル
<本物探しの旅②>スペイン・マドリードオリーブオイルソムリエスクールEECO
<本物探しの旅③>マールさんのスペインエキストラバージンオリーブオイル「ラルケリア」
⬛︎<本物探しの旅④>Maestro de Almazaraコース
以前このウェブサイトでもご紹介したマドリードのオリーブオイルソムリエスクールEscuela Europea de Cata de Aceite y Oleocultura にて、先月新しいコース「Maestro de Almazara(オリーブ工場マスターコース)」を受講してきたので、レポートです。
前回受講したコースはオリーブオイルテイスティングをテーマとしたコースでしたが、今回はさらに上級編のMaestro de Almazara(マエストロ・デ・アルマサーラ)コースを受講しました。「アルマサーラ」はとはオリーブ農家を意味します。
前回受講のオリーブオイルテイスティングコースのレポートはこちらです→<本物探しの旅②>スペイン・マドリードオリーブオイルソムリエスクールEECO
⬛︎コース内容
内容は、収穫からオリーブオイルを搾るまでのプロセスを順に追いながらオリーブオイル工場の設計の仕方や機械の選び方などを学び、どのような環境でオリーブオイルを搾ったら高クオリティのエキストラバージンオリーブオイルが搾れるか、また反対にバージンやランパンテといったカテゴリーが下がったオリーブオイルが搾れるか学びました。また、このコースは、高級エキストラバージンオリーブオイルに含まれる健康成分についても学ぶことができます。全部で4日間のインテンシブコースです。3日目にはトレドの大きなオリーブ工場を見学し、実際にコース内で学んだ内容を実際の現場でおさらいすることができます。
バスにてトレド県のSan Martín de Montalbánにあるオリーブオイル工場へ
オリーブの実はもちろんその後の過程も大事ですが、収穫時の状態が良ければ良いほど、良いオリーブオイルができ、搾るまでの時間が短ければ短いほど、実に傷がつかず発酵しない状態で高品質のオリーブオイルができること、また粉砕に使う歯車の大きさや温度設定の仕方により苦味が変わってくるなど、テクニカルな面もあり、テイスティングにプラスしてこのコースを受講することはオリーブオイルに携わる人にはとても大事になってきます。
オリーブの収穫時は冬なので工場は稼働していませんでしたが、工場内の機械を実際に見ることができました。
⬛︎オリーブ生産に関わる人が世界から集まる
詳しい内容については、ここではあまり書けませんが、今回集まった生徒の国際的な面々には驚きました。台湾、ウルグアイやチリからこのコースのために飛行機でマドリードまで来ていた受講者、またアメリカ人女性とスペイン人男性のカップルでオリーブ農園を始める受講者がいたり、受講者の半分はオリーブオイルの生産や販売に携わる関係者がそろいました。
⬛︎コースを受講して
コースを通して面白いと感じたことは、授業の初めの日に「オープンマインドで授業に臨んでください」とマール講師からメッセージが伝えられたこと。オリーブオイルの生産や販売に関わる受講者の多くが、偏った知識や、会社で教わった知識を軸にしている受講者が多い為、こんなメッセージが伝えられました。新しいことを学ぶ時には、新しい気持ちで、固定観念なしで学んだ方がより柔軟でオブジェクティブな知識を養うことができると感じ、刺激になりました。これからも、正しい情報を伝えることができるように勉強に励んでいきたいと思います。
マール講師のオリーブオイルソムリエスクールの公式ホームページはこちらです→Escuela Europea de Cata de Aceite y Oleocultura
マール講師が品質管理を務めるスペインエキストラバージンオリーブオイル→上質でバランスのとれたエキストラバージンオリーブオイル「ラルケリア」
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